2.「音楽としてのサルサ」


   歴史


   サルサ音楽のルーツは、1940年代のキューバにさかのぼります。

   それは、コンフント (コンガとボンゴをバックに、ボーカルとトラツペットが主旋をかなでるダンスバンドのこと) や

   チャランガ (フルートとフィドルが、ヨーロッパ起源のダンスの旋律をかなでる音楽のこと の要素をもとに、

   1940年代に起こりました。40年代から50年代にかけて、サルサの音楽家たちはニューヨークに移り

   この地でジャズと出会いました。そしてビッグバンドによるスィングスタイルを取り入れた事により、ジャズの構造と

   サルサのリズムを組み合わせた 「ラテンジャズ」 が発展しました。

   ところが1962年のキューバ危機により、アメリカとキューバの国交が断絶しました。

   これを機に、ニューヨークでは、このラテンジャズに、ロックやソウル、さらにはプエリトリコの音楽などが

   混じり合って、70年はじめについに 「サルサ」 が誕生しました。そしてその後、スペイン語圏の人たちを中心に、

   世界中に広がっていったのです。


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